「森展2022」 出展作品紹介

数学教育研究会 読売ランド教室で「森展2022」に出展するために、竹を利用した多面体を生徒と一緒にたくさん作りました。展示場所は屋外/屋内・にそれぞれ1箇所ずつ。
 『ゆれる風、ゆれる星』(屋外:麻生区市民健康の森)
 『多面体の中の多面体たち』(屋内:カフェドシュロギャラリー)
というタイトルで展示しています。
ここでは、当日の様子や、それらの写真を紹介し、そこに発見できる形について解説をします。

『ゆれる風・ゆれる星』(屋外展示作品)

当日の様子
興味深く見ていただけました
① 正8面体と正20面体

下が8つの正3角形で作られた『正8面体』、上が20個の正3角形で作られた『正20面体』という名前の多面体です。
正8面体の中には正方形を、正20面体の中には正5角形を見つけることができるはずなので、よくさがしてみてください。
② 大12面体?

この立体は大12面体と呼ばれています。
外側の正20面体の中に『⑦小星形12面体』が入った立体です。
 紙で作ったモデルを見ると、実はこの立体は正5角形12枚が重なる形で作られた立体であることがわかるかと思います。それが大12面体という名前の由来になっています。
③ 正20面体の中に...

外側は正20面体、その内側に浮くように正8面体が入っています。正20面体も正8面体も正3角形で作られた立体です。正5角形や正方形もみつけてみてください。

(小5 Hさん作品)
④ 正12面体の中に...

外側は正5角形5個で作られた「正12面体」になっています。その内側に5つの正4面体がねじれた状態で入っています。うまくみつけることができるでしょうか?
内側の正4面体5個の部分を紙で作ったモデルの写真を載せておきますので、参考にしてください。
屋内展示にも同じ構造のものが展示してあります。
⑤ 外の糸は正12面体だけど...
大星形12面体の頂点をたこ糸でつないでみました。するとたこ糸が正12面体を作ることがわかります。

(高1 Sさん &片桐 作)
⑥ 正4面体の中に…
外側は正4面体。その内側に、星形の多面体が浮いています。この星形は正8面体の面に正4面体をつけた形で「ケプラーの星形」と呼ばれています。
(小5 Hさん作品)
⑦ 小星型十二面体
内側の正12面体に5角錐を12個つけた形になっています。
その12面体の内側には立方体が入っているのですが、見つけることができるでしょうか。
⑧ 正4面体とそれで作られた形

下の立体は4つの正3角形で作られた『正4面体』と呼ばれる多面体です。
「さんかく」とよぶ人も多いですが、立体なので正4面体と呼んでくださいね。

上は、正4面体のまわりに正4面体をつけた立体です。正4面体5個で作られています。

(小5 Hさん作品)
⑨ 正3角形10個で…

内と外、2つは大きさは違いますが、どちらも正5角錐を2つくっつけた立体になっています。
それぞれの面はすべて正3角形なので、デルタ10面体と呼ぶこともあります。
(小5 Hさん作品)
⑩ 大星型十二面体
この星形の多面体は大星形十二面体と呼ばれています。中心に正20面体、その各面に3角すいをつけています。
さらによくみると、平面の5角形の星形を見つけることができるはずです。その星形正5角形を12個組み合わせてできた立体です。
11 自由に作った立体
内側にあるのは正8面体ですが、外側は何面体というのも難しい立体になっています。
決まった形でないものも面白いですね。

(小5 Hさん作品)

『多面体の中の多面体たち』(屋内展示作品)

正12面体の中に5個の正4面体

外側は正12面体。その内側に5つの正4面体がねじれた状態で入っています。

屋外展示にも同じ構造のもの(④)があるので、詳しくはこちらをご覧ください
立方体と正4面体と2つの正8面体

外側は立方体、その中に正4面体と正8面体、さらのその内側に浮くように正8面体が入っています。
正4面体、正8面体、正20面体
外側の正4面体の中に正8面体が、そしてねじれるような形で正20面体が入っています。
室内展示の様子
影が美しくできていました。

基本情報

  • 数学教育研究会 読売ランド教室
  • 神奈川県川崎市多摩区
       西生田3−9−20−202
  • :090 4596 8097
  • 指導日:月・火・木・金
  • 指導時間:16:00〜20:00
  • 指導教科:算数/数学・国語・英語
  • 対象学年:年長〜高2
    (ただし入会は中3まで)

アクセス

小田急線 読売ランド前駅より 徒歩2分
川崎市多摩区多摩区西生田 3-9-20-202 

連絡先