子どもたちによると、失敗したり、上手くできなかったりしたとき先生や保護者の方に怒られることも多いのだとか。
(本当に怒っているかどうかはわかりませんけど、子どもはそう感じることが多いみたいです)
だから、間違えたり失敗したりを怖がってしまう子がたくさんいます。
でも、これは本当にもったいないことです。課題を見つけるチャンスを逃してしまってます。
2021年、22年とオリンピックが行われ、さまざまな選手が活躍しました。でも、彼らは最初から努力なしでオリンピックに出ているわけではありません。失敗をたくさん繰り返すなかで、「どうして… 」と自分で課題をみつけ、努力して課題を克服して、オリンピックの場にいるのです。
学習でもそれは同じです。
失敗にはそれなりの理由があります。
・前にはできたはずなのに新しいことを学習したため混乱してできなくなってしまう。
・ひとつひとつはわかっていてもいろいろ組み合わさると混乱して間違えてしまう。
・問題にでてくる言葉がわからない。
など、教える側にとって間違いは子どものことを知るための重要な手がかりです。
そして、それを子ども自身が気づけるように支援するのが私たちの仕事です。
教室では、間違えた時「すぐ消さないで、どこを間違えたか考えて」という指導をします。
「自分の間違いに気づく」というのは客観的に自分の答を見なくてはなりませんので、実は正解を出す以上に大変なことです。
「あ、ここの繰り下がりで間違えてる」など、自分の解答の間違いを発見できたら、その失敗をしないようにすることができます。
失敗しても大丈夫。自分はちゃんとその課題は克服できる。
そう信じることができるからこそ、人は努力し、チャレンジするができるのです。
そういう子どもに育てることができるのは、一番近くにいる大人たちです。
どうぞ、失敗する子どもたちを精一杯応援してほしいと思います。