「あまり」ではない「あまり」(わり算の文章題について)

#教育 #算数 #数学
千羽鶴を作るのに、何組の折り紙を買えばいい?

こんな問題があります。

「千羽づるをクラスで作ることになりました。1たば24枚入りのおり紙を何たば買えばいいですか?」

これは小学校4年生レベルの問題です。
もちろん、これはわり算をすればよく、
 1000÷24=41 あまり 16 
ですから、大人なら42束買えばいいことはすぐわかると思います。

しかし、これは意外に難しいんです。
(問題を解く以前に、千羽づるとは何かを知っているかや、折り紙が何枚いるのかを確認する必要がありますが、それは置いておいて)

問題の意味がわかれば、式がたちます。
わり算の計算ができる子が対象の問題なので、上の計算はできます。
そこまでやったのに、ある生徒さんは答えが「41たば」になってしまったのです。

「あまりはどうするの?」と聞くと「余っているんだからいい」との返事でした。
そこで、41束で何枚買えるかを計算してもらいました。
すると、24×41=984  となって足りないことが確認でき、ようやく41たばではなく、42たばが必要だということが理解できたのでした。

実はこの問題では「あまり」は余っているのではなく、不足分だったのです。

文章題は単に式を立てて計算すればいいのではなく、状況をよく理解して
それぞれの数字が何を表すのかを考えて答えを出す必要があります。
そうしないと、式も計算も正しくできているのに、正解がでないという難問になってしまうのです。

(2021.11.03 まいぷれニュースより)

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2021/11/3

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