実は出すのがちょっと恥ずかしい、手作り教具の紹介です。
これは、数年前に位取りが苦手な生徒さんのためにパッと作ったものなので、線も字も汚くて、よく言えば手作り感満載の教具です。これが、ものすごく役に立ってるんです。
上の写真は 0.48+27を考えるために数のカードを置いたもの。小数と整数のたし算ひき算の計算は苦手にする子が多いのです。説明すれば、その場では「あ、そうか」とわかってもらえるけど、次の時にはまたわからなくなってしまうんです。そこで、わからなくなったら自分で考えられるように、この台紙と数のカードを書くための紙(レポート用紙の台紙を切ったもの)を渡して、必要なら自分で数を書いて確認してもらってます。
これをやったら、一瞬わからなくなった 1+0.32という問題も、「これを思い出したらできた」と嬉しい感想をもらえました。
さらに、10倍、1/10倍 などの問題も、整数では「0をつける」「0をとる」と覚えて正解になるのですが、小数になったときに、1.1×10=1.10=1.1 となったりして困る子が出てきます。
元々このことを説明するために作った教具なのですが、これをつかうと、「10倍は数が左に1つ動く」「1/10だったら数が右に1つ動く」などのことが理解できるので、わかりやすいんです。これも数のカードを自分で作って、右、左に動かして考えます。
位取りの問題を苦手にしていた生徒さんは教室でこれを使って学習していたのですが、学校での授業もよくわかったようで、この範囲のテストで「95点だった!」って言ってました。(私はすごく嬉しかったんですが、本人は「1問だけ問題を読み間違えてた」ってすごく残念がってました)
教具というと「教えるための道具」のようですけれど、子どもたちが自由に使うことによって「考えるための道具」になるのです。
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