この教室では、手作り教具をたくさん作ってます。教具とは教えたり、自分で学ぶための道具のことです。
たとえば、立体図形の模型です。立体図形や空間図形の問題は紙の上だけではなかなか理解しにくいので、模型を使うことが多いのです。
写真1は三角錐が三角柱の3分の1になることを説明するための模型です。「計算はできるけど、なんで?」という疑問を持つ生徒さんのために作ってあります。これがあると、三角錐だけではなく、ほかの錐体の体積についても説明できるんです。
さらに、できあがっている模型を見たり、触ったりするだけではなく、実際に生徒さん自身に作ってもらったりすることもよくあります。写真2の左は円錐の展開図を生徒さんが作図して、円錐を作ったもの。そして、それを置いていったので、他の生徒さんがそれを切り開いてまた展開図にもどしました。
さらに、右はすでにある模型に問題に合わせて書き込みをして説明しました。
こういうことをやると「いいんですか?」って生徒さんが聞いてきますけど「また作ればいいから」ってニッコリ答えてます。これも手作りならではの気楽さですね。
この教室では、こんなふうに必要とあれば次々に説明のための道具を作ってしまうので、そのために必要な材料がたくさん準備してあります。