子どもは「知識がないときは考える」
「知識がつくと使おうとする」
本当にわかるのはそれからです

#教育 #算数
九九がスラスラ言えるようになったら、かけ算の意味が抜けていることは良くあります。

子どもたちを教えているととても不思議なことがあります。
計算の意味や理屈をしっかり学習しても、計算がスラスラできるようになると、意味や理屈は抜けていることがあるのです。

これは九九で特に顕著です。
かけ算の学習では、まずかけ算の意味を教えます。
次に、自分で九九の表を作ってもらいますが、7の段だったら7ずつ増えるということをわかっていて、がんばって作ります。
そのあと九九を唱えて覚えます。

さて、九九をスラスラ言えるようになったあとで、かけ算の意味を問う問題をやってみると「?」となる子が多いのです。「あれ?前は7の段だったら7ずつ増えていくこと、ちゃんとわかってたよね?」って思うのですが、不思議に忘れてしまうようです。

小学生を教え始めた頃は「あんなにやったのに...」と思っていましたが、子どもの理解のしかたを考えると普通なのかもしれません。
子どもの理解は「理屈より経験重視」だからです。

だから、計算をきちんとできるようになった後、もう1回意味の復習をすることはとても大事になります。
形式的にできるようになった計算と、意味を考えてやった計算の答えが、きちんと一致することを自分で確認することによって、子どもたちの理解は確実に深まります。

子どもは自分でタイルを実際に動かして学んだことは、もう1回やってみると「あ、これやった」と覚えています。だから、一旦忘れてしまったとしても、最初に意味をきちんと学んだことは決して無駄にはならないのです。

小学校3年生の最初に「かけ算のきまり」を学習しますので、ここでしっかり意味を復習してくださいね。
でも、ここにちょっと落とし穴が。
「算数の教科書、教える順序これでいい?」も読んでいただけたら嬉しいです。

2022/4/13

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