計算には
・計算の意味やどうしてその計算法で答えがでるのかを理解する
・いかに正しく計算するかという計算技術
という2つの側面があります。これら2つのどちらが欠けても十分ではありません。
計算がどのような意味をもつのかがわからなくては、問題を解決することができないのは言うまでもありませんし、何故このような計算法を使えば答が出るのかを納得するのはその後の計算練習をする上でとても大切です。
一方、計算技術が不十分で「なんとか計算できる」レベルだと、計算をするだけでエネルギーを使い果たしてしまうので、問題解決まで行きつきません。
このことは、小学生でも中学生・高校生でも変わりがありません。
小学生の例でいえば、203÷28のようなわり算の筆算です。仮商をたてて、ひけなかったら商をたてなおすことを繰り返すわけですが、かけ算やひき算がやっとできるというレベルでは、このわり算を1題やるだけで疲れ果ててしまいます。
問題がが複雑になってくれば、さらに楽に計算することは大切になります。必ずしも計算を速くできなくても良いのでが、エネルギーを使わず楽に計算できれば、その分しっかりと問題の本質を考えることができます。
意味が分かった上で、計算がしっかりできる
ことにより、発展的な学習が可能になる。
だから、私たちは算数・数学学習で計算を大切にしています。
小学生の特に低学年の計算学習については、中学高校生とは別の側面がありますので、それは次回に。