前回書きましたが、小学2年生の算数には新しい言葉や概念が数多くでてきます。一度で完全に覚えられるものではないので、少しずつ時間をかけて身につけていきましょう。
では、私が考える小学2年生の終わりまでに身につけたいことですが、
・たし算、ひき算が筆算で計算できる(2けたまで)
・文章題で正しく式がたてられる
・かけ算の意味がわかり、九九が(大体)いえる
この3つが最低ラインです。
ここで特に大切なのはたし算、ひき算の計算です。
特にひき算が苦手な人が多いのですが、小学2年生のたし算ひき算が不確かな場合は1年生で身につけておかなくてはいけない「くり上がり、くり下がりのしくみ」が怪しいケースが多いようです。特に、今年の2年生は入学した時からコロナで休校、その後は授業を大急ぎでやったはずですので、大事なところが抜けていることがあると思います。
整数のたし算ひき算を学習するのは小学3年生までです。今、学校でのこの範囲の学習時間はかなり短くなっているようですから、くり上がり、くり下がりのしくみの基本はぜひ小学2年生の終わりまでにわかっておきたいところです。
また、103-26 = 77 のような計算は難かしいのでたくさん練習すると思いますが、やりすぎると106-23=73 になってしまいます。「真中に0があったら、消して9」という間違った考え方になっていないかは要確認です。
次の「文章題で正しく式がたてられる」ですが、計算はできるけど文章題で「たす」のか「ひく」のかわからないという人は意外に多いのです。これは問題文の読み方がわかっていない可能性が高い(数とキーになる言葉しか見ていない)のできちんとした指導が必要になります。
かけ算の九九は2年生の後半で徹底して練習していると思います。完全に覚えたと思ってもしばらくすると少し忘れていることも多いのですが、この後の学習で「使いながら覚える」ことができるので大丈夫です。ただ、九九を覚えているうちにかけ算の意味を忘れてしまっている子が多いので、そこは要チェックですね。
算数苦手と思っても、まだ算数の学習を始めて2年目です。今からきちんと学び直せば、算数を楽しく(少なくとも苦痛ではなく)学習できるようになりますので、ご不安な方はぜひご相談ください。