算数の教科書には様々な内容が書かれています。その中には「今できなくても、いいかな...」という内容も含まれているので、ここでは「最低限、これだけはわかっていないと来年度の学習で困る」ということを、計算を中心に書いていきます。
まず最初は小1編です。ここでは
・たし算・ひき算の基本的な意味がわかって、式を読んだり、書いたりできる
・1けた同士のたし算・答が1けたになるひき算ができる
(私たちは「素過程」と呼んでいます)
この2つです。特にくり上りのあるたし算、くり下りのあるひき算でしくみを考えて答を出せることはとても大切です。
「九九と同じで答を覚えれば良い」という考えもあるかと思いますが、全部でたし算100題、ひき算100題あるので、意味のわからないまま答を覚えるのは大変です。これらの問題はどんな子でも、しっかり時間をかければ理解して答を出すことができます。そしてその「しくみ」の理解は、2年生でたし算、ひき算の筆算をやるときの基礎になるものです。
理由がわからないまま丸暗記した知職は応用することのできない死んだ知職です。このような学習をさせるのは、長い目で見て決して得策ではありません。
小1の子どもたちは「勉強するってどんなこと」かを学んでいるのですから、できるだけ生きた知識を獲得することを目標にしてもらいたいのです。
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なお、ここに書いたことはあくまで最低限なので、「これだけわかれば大丈夫」という意味ではありません。念のため