学校で分数がはじめてでてくるのは2年生です。
2年生の教科書では「1をわけて」というタイトルで、1/2 や 1/4 のような分数だけを扱います。(このブログでは分数の表記ができないので、上記のような書き方で失礼します)
教科書の分数の最初の説明はこんな感じです。
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同じ大きさに2つに分けた1つ分をもとの大きさの二分の一といい、1/2と書きます。
同じ大きさに分けることを等分するといいます。
1/2はもとの大きさを2等分した1つ分の大きさです。
(中略)
1/2,1/4,1/8 のようにあらわした数を分数といいます
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この説明、分数を知っている大人なら、わかりやすいですね。
でも、分数を初めて学ぶ子どもにとってはどうでしょうか。
分数って数字が2段に重なっているので、どう見ても1つの数には見えません。
「等分」なんて聞き慣れない言葉もあります。
さらに、
▷1/2に切った長さを何倍するともとの長さになるでしょう。
▷もとの長さが10cmのときの1/2の長さは何cmでしょうか?
▷1/2にしたテープの長さは4cmでした。もとの長さは何cmでしょうか?
▷チョコレート12個をわける問題で、12この1/2 は6こ、12個の1/3は□こ…
などの問題がでてきます。
ちょっと待って!これ、わり算とか割合の問題じゃない?
2年生はわり算まだやってないけど!
それに12をわけてる!「1をわけて」じゃない! っていうツッコミを入れたくなるんですが…..
教科書には図もありますから、答を出せる子は多いでしょう。
でも、これが答えられたからといって「分数」がわかったとは言えません。
これらのことが本当にわかるのは、6年生になって分数のかけ算、わり算をやってからです。
「12の1/2っていうのは、1/2倍のことで、12×1/2 だけど、これは12÷2と同じ」
のように、分数、割合、わり算などが全てかみあった時、はじめて「なるほど」と納得できるんです。
だから小2の段階で「分数ってやったけど、よくわからない」というのは無理ないのです。
小2の分数はお味見です。
分数の書き方、読み方と、折り紙を折って「どれが1/2」みたいなことがわかれば十分です。
「分数って変な形してるし、難しいよね。詳しくは後でやるからね」
って親子とも気楽に構えておいてくださいね。
(3年生の分数と2年生の分数の違いを書きたかったのですが、2年生が長くなったのでまたいずれ)