数教研の教室では宿題を出すことはほとんどありません。
私が出す時も
「わからないときはやってはいけません」
と言って渡します。
(やらなくてもいいではありませんよ)
わからないのに宿題を出してしまうと間違った考え方をしてしまって、宿題がかえってマイナスになってしまうことがあるのです。
ときどき生徒から「他の塾は宿題たくさん出るらしいのに、どうしてここは出ないの?」
と聞かれることがあります。
そのときの説明は、例えばこんな感じです。
「だって、よく分かってないことを宿題に出してもできないでしょ?それじゃ勉強にならないよね。でも、よく分かっていたら宿題やる必要ある?」
「必要ないね」
「だから出さないんだけど、出して欲しい?」
「いらない(笑)」
宿題を出さなくても、算数・数学はきちんと理解できていれば忘れることは少ないので、教室での学習だけでしっかりと力がついていきます。
出すときは、生徒さんが教材の内容を十分に理解していて、本人が練習したいというときです。(そんな生徒いるの?と思われるかもしれませんが、やる気満々の小学生や急いで勉強しなくてはいけない中学生は「出して」ということがあります)
「努力をしても報われない」っていうことくらい人のやる気を奪うことはありません。
わからない宿題を出して、間違っていたり、やって来ないと怒る というのは勉強を嫌いにさせるにはバッチリです。
というわけで、私は無理な宿題は出しません。