「数えないで数を理解する」方法
を学ぼう

「5のかたまり」を使って数を理解する #教育 #算数 
数教研の教材より
「5までの数」「5のあつまり」「6から9までの数」の順で学習します

数を学びはじめのとき、数教研では
具体的な物と抽象的な数を結ぶものとして、タイル(またはブロック)を使っています。
そして、そのタイルを使って、
 5までの数
 5のかたまり
 6から9までの数
の順で教えていきます。この理由を説明しましょう。

数の概念がまだ十分に育っていないお子さんの保護者の方にお話をするとき、
私は小さいブロックをいくつか出して、「数えずに個数をあてる」という簡単な数当てクイズをやってもらいます。

試してみるとわかるのですが、多くの人が、4個くらいまでは数えずに何個と答えることができます。
でも6個、7個になると数えなくてはわからなくなります。
これは、大人でも子どもでも変わりがありません。

「5までの数」は直感的にわかりやすいのです。
だから、子どもにも分かりやすい数として、まずここまでの数をしっかりと学んでいきます。

ここで「5のかたまり」のタイル(ブロック)を出します。
実際に数えてもらって「これは5」と納得してもらった上で、6より大きい数を出してみます。
例えば7なら5のブロック1個とばらのブロック2個です。

大人でしたら一目で「7」と答えることができます。
(小さい子は数えてみないと7とわからないのが普通です)

つまり「5のかたまり」を使うことで「6から9までの数」が直感的にわかる数に変わるわけです。
「かたまりをつかうと数がわかりやすくなる」というのは、大きい数を理解する基本です。
でも、数えることだけでは身につきにくいのです。私たちが5のタイルを使うことの意味はここにあります。

数えないとわからない「7」
数えなくてもわかる「7」

実際の学習としては、5のタイルを学習した後、
・5のタイル1つと、1のタイル2個で、いくつかを答えてもらう。
・「7」という数を5のタイルと、1のタイルでおいてもらう
このようなことを、6から9までの数について繰り返します。

繰り返すといっても、1回にかかる時間はわずかですし、ほとんどの生徒はすぐに体得します。
でも、このことをきちんと学習した生徒は、この後の「たし算」「ひき算」をとても楽に学習できるようになるのです。おそらく、この学習を通じて大人が思う以上のことを子どもたちは学んでいるのでしょう。

たし算、ひき算の話はまた後で。
おまけ.. もし間違えたり分からなかっりしたら、「数えてみて」と言えば、生徒自身で正しい答えを出すことができます。自分で正しさを確認できると言うことも、学習する上でとても大切なことだと思っています。

2022/2/5

基本情報

  • 数学教育研究会 読売ランド教室
  • 神奈川県川崎市多摩区
       西生田3−9−20−202
  • :090 4596 8097
  • 指導日:月・火・木・金
  • 指導時間:16:00〜20:00
  • 指導教科:算数/数学・国語・英語
  • 対象学年:年長〜高2
    (ただし入会は中3まで)

アクセス

小田急線 読売ランド前駅より 徒歩2分
川崎市多摩区多摩区西生田 3-9-20-202 

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