「うちの子は計算でケアレスミス(注意不足の間違い)が多いんです。どうしたら直りますか?」
こんな質問をされることはよくあります。
ケアレスミスと思われている中には、
・実は計算の意味がよく理解できていなくて、間違えてしまっている
・計算練習不足で、スムーズに計算できない
という場合もあるのですが、今回は本当にケアレス(=注意不足)な間違いを減らすお話です。
まず「注意不足は性格的なものもあるのでケアレスミスが0になることはない」ということは大前提です。
でも、間違いを0にすることはできなくても、影響を最小限にすることは可能です。
大切なのは
「自分がどこを間違いやすいのか」を知って、必ず見直しする
ということです。
でも、生徒にとってはこれが難しい!
自分が間違いやすいところはどこかわかってません。
どこを見直せばいいかもわかりません。
だから、普段の学習がとても大事になります。
私が教室で計算ミスを減らすためにしている指導は、
・きちんと計算過程や途中式を書くこと
・間違えたとき、すぐに消さないで、どこで間違えたか考えること
の2つです。
途中の式がグチャグチャに書いてあってはどこで間違えたかは絶対にわかりません。
計算過程や途中式をきれいに書くことで、間違いを減らせますし、間違えたときその場所や理由を探すのも楽なので一石二鳥です。
これで間違いがほとんどなくなるのであれば、それで終わりなのですが、それでもケアレスミスをしてしまう性格の人がいます。
そんな人は….
間違いを繰り返すうちに、自分の間違い方の傾向が見えてくるはずです。
傾向が見えてくれば、計算するときに自分なりに工夫をしましょう。
例えば、
▷くり下がりのあるひき算をよく間違るのなら、必ず筆算する
▷カッコをはずすときに符号をよく間違えるのなら、はずした式は必ず書く
▷連立方程式で何倍かするときに、間違いやすいなら式に(×3)などを書く
(実はこれ、全部私が間違えやすいところで、実際にやっていたことです)
などです。
そして、後で必ずチェックです。
「自分が間違いやすいところ」を知っているのですから、そこを中心に見直せば良いわけですし、そこは見直しやすいようにちゃんと書いてあるので、後での見直しも楽ですね。
普段から「自分の傾向を知る」というのはとても大事なことなんです。