私の教室では、宿題をほとんど出していないのですが、計算ドリルのような宿題ではない宿題を出すことがあります。例えば
身の回りで「かけ算」になるものを探してくる
新聞やチラシやお店などで「%」が使われているものを探してくる
1kmの距離を地図で調べて実際に歩いてみる
5kgの米の袋を持って重さを感じてみる
自分の身長を調べて、cmとmで書いてくる
……
数教研の教材では、以前より高校教材であっても、必ず最初に具体的な話が出てきています。算数や数学が紙の上のことだけではなく、世の中の様々なことと関係していることなのだと知ってもらいたいのです。
このことは、今の学校教育でも同じで「社会でどのように算数や数学が使われているか」は重要なテーマになっています。
それらの算数や数学に出てくる様々な事柄が「自分に関係のあること」と感じるか「教科書の上だけのこと」と思うかかでは当然、興味や関心も異なってくるでしょう。
小学生であれば
自分のお金で買い物をし、
小数や分数をなんとなく使うことができ
時間や長さ、重さなどの量が大体わかり
社会で起こる様々なことに興味をもつ
そういったことができるような子どもに育てていくのは、一緒に暮らす家族でなければ担えないことだと思います。
(ご家庭で教えようとするときの注意。無理に教えようとすると拒否するのが子どもの常なので。教え込もうとしないで、あくまで日常的に言葉を使ったりするのが良いですね)