学年末が近づき、学校でもそろそろ「まとめ」の季節ですね。
「まとめ」というのは、単なる復習のように思えるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
数教研の教材でも、1つの単元の終わりにはまとめの問題がついていますが、それまでスラスラできていた生徒さんでも、そこに来ると前のことを忘れていたり、混同したりするケースが見受けられます。
でも、そこで間違えたり悩んだりしながら自分の知識を整理しているのです。
そしてそれをクリアすることで確実に成長しています。
学校ではもちろん、生活の中でも子どもたちは新しいことをたくさん学んでいます。
初めて学ぶときは知識を蓄えるのに精一杯。
その知識は雑然と頭の中に詰め込まれていきます。それは使うことのできない知識です。
しかし学習を進めていくうちに、新しい知識と自分が既に知っていた知識を結びついていきます。
断片化した知識を組み合わせるのはジグソーパズルに似ていて、正しく組み合わせることで初めて全体像が見えてきます。
「まとめ」はこのための大事なきっかけとなります。
知識を組み立てるのはあくまで子ども自身です。
周りの大人がいくら「ほら、ここは○○でしょ!」と言っても、子どもの頭の中のジグソーパズルは組み立てられることはありません。
組み立てるまで、とても時間のかかる子もいます。
できるだけ手助けはするけれど、基本的に私たちは子どもの成長を期待しながら、じっと見守るしかないのです。
知識がつながったとき人は「わかった!」と嬉しくなります。
そのことに気づいたら、ぜひ一緒に喜んでください。
知識をつなげていく頭の中の作業こそ「勉強する」ということのなのですから。